広島大発スタートアップのSYNRA 日本初の仏STATION F「Future 40」に選出

広島大学発ディープテックスタートアップのSYNRAは2026年11月4日、仏パリの世界最大のスタートアップキャンパス「STATION F」が選ぶ「Future 40 2026」に、日本のスタートアップとして初めて選出されたと発表した。また同日、広島を代表するスタートアップイベント「-TSUNAGU広島-2026」にあわせて、カメラで振動を計測するサービス「VYBRA-EYE(ヴィブラアイ)」の提供も開始した。

「STATION F」には毎年、約30のプログラムの選考を経た1,000社以上のスタートアップが世界各国から集まる。「Future 40」はその中から最も成長が期待される40社、上位4%を選ぶもので、選出企業は投資家向けのオンライン・デモデイなどを通じて世界の投資家とつながることができる。これまで8回の実施で320社が選ばれ、累計12億ユーロを超える資金を調達している。

SYNRAは2025年9月の設立。計測工学を専門とする広島大学准教授の島﨑航平氏が、約8年にわたる高速ビジョンと振動計測の研究をもとに創業した。2019年からは、広島県の企業を中心に25機関が参画する同大学の共創コンソーシアムで実証を重ねてきた。2026年6月にはJETROの「J-StarX Europe Long-term Program」でSTATION Fに1カ月間入居し、欧州最大級のテックイベント「VivaTech 2026」にも出展した。今後同社はパリを欧州の拠点に、自動車・エネルギー・インフラ分野でパートナーシップを広げる。2027年1月には「CES 2027」のJETROジャパン・パビリオンに出展し、米国展開を加速する方針だ。

同社が提供する「VYBRA-EYE」は、汎用の産業用カメラやスマートフォンの映像から、対象に触れることなく数千点の振動を一度に計測するサービス。100m以上離れていても計測でき、設備を止めたりセンサーを取り付けたりせず、誰が撮っても同じ品質で計測できる。