NTT、IMAGICA GROUP リアル・サイバー融合空間の演出の共同検討に着手

日本電信電話(NTT)とIMAGICA GROUP(月刊事業構想2022年11月号参照)は、IOWN時代のリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討に着手した。2022年12月8日に発表した。IOWN構想は、NTTが推進している、既存のICTの限界を突破する技術革新の取組だ。現実世界の多様なデータを枠にとらわれずデジタル化するため、光技術によるイノベーションを目指している(月刊事業構想2020年11月号参照)。

共同検討を通じ、NTTの映像音声・3次元空間情報・感性情報などの処理に関する先進技術と、IMAGICA GROUPのクリエイティブとテクノロジーを掛け合わせる。IOWNの高度なデジタルツインコンピューティングを活用した新たなメディア体験や、コミュニケーションUI/UXの具体化に取り組む。

NTTとIMAGICA GROUPは、映像配信高度化機構の会員企業として高精細・高臨場映像提供の共同実証に取り組むなどしてきた。共同検討の開始によって、従来の映像制作・提供の分野に限らず、リアルとサイバーが融合、共生する空間の表現・演出技法の検討を進めていく。視覚や聴覚に限らない、マルチモーダルなコンテンツ、ユーザ毎の感覚、嗜好、感情、行動などにあわせてインタラクティブに変わるコンテンツなど、多様な受け手に応じたコンテンツの提供やメディア体験の実現もめざすという。