NEC、石坂産業 廃棄物処理施設での5G活用で実証実験を実施

日本電気(NEC)と石坂産業(埼玉県三芳町)は、廃棄物の再資源化処理を行う石坂産業のプラントにおいて、ローカル5GとAIを活用してスマートプラントの実現を目指す実証実験を2022年10月〜12月に実施した。2023年1月17日に発表した。この実証実験には、ローカル5G構築やAI実装を積極的に支援するインテル(東京都千代田区)も参画している。

NECと石坂産業は、2020年7月から、スマートプラントの実現に向けた協業を開始。レーザセンサによる荷台のセンシングと積み荷の高さ測定や、映像による廃棄物費目の判別・査定業務を遠隔で行う実証を実施してきた。今回は、ローカル5Gの特長である高速・大容量・低遅延性を活かして、重機の稼働状況や廃棄物の処理量をリアルタイムで可視化。作業効率の改善やリスクの把握の可否の検討を実施した。また重機の遠隔操縦(写真)による作業の効率化・省人化に加え、過酷な環境の現場から離れて作業ができる体制の実現に向けた検証を行った。

廃棄物処理業界では人手不足が深刻な課題になっており、働きやすい環境の実現が急がれている。また石坂産業では、再資源化プラントにおける作業環境の改善を進めてきた(月刊事業構想2020年9月号参照)。

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