国土交通省 空の脱炭素へ航空脱炭素化推進基本方針を発表

国土交通省は、2022年12月1日、航空分野の脱炭素化の基本的な方向性を示す「航空脱炭素化推進基本方針」を発表した。6月10日に公布された「航空法等の一部を改正する法律」が同日、施行されたことに合わせたものだ。

この基本方針では、日本としての今後の航空分野の脱炭素化の意義・目標や、政府と関係者が講ずべき措置を示している。基本方針に基づき、エアライン各社や各空港は脱炭素化推進計画を作成することになる。それぞれの推進計画は、事業者が国に申請し、国が認定を出す。

方針に基づき、政府が実施すべき施策としては、持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進や感性の高度化による運航の改善、空港の再エネ化の促進などが挙げられている。航空運送事業者には、SAFの積極的な利用推進、低燃費機材や航空機環境新技術を搭載した機材の導入などを求めている。また空港管理者・関係事業者には、空港施設・空港車両の省エネ化、空港の再エネ拠点化などが「講ずべき措置」とされた。