アソビューなど3社 業務提携しレジャー施設のDX推進を目指す

アソビュー(東京都渋谷区、月刊事業構想2020年3月号参照)は、デジタルシフト(東京都千代田区)、日本テーマパーク開発(東京都千代田区)と、レジャー施設のDX推進を目的とした事業提携を開始したことを、2021年10月14日に発表した。

レジャー業界向け業務支援サービス「レジャークラウドシリーズ」を提供するアソビュー、企業のDX推進を支援するデジタルシフト、レジャー施設の運営ノウハウを有する日本テーマパーク開発が事業提携して、レジャー施設のDXを進めるのが狙い。提携により、3社それぞれの強みを掛け合わせ、レジャー施設のDXを推進し、レジャー産業自体のV字回復を目指していく考えだ。

コロナウイルス感染症の影響で、地方の中小のレジャー施設では廃業が相次いでいる。営業を継続している施設でも、感染症対策のための入場時の行列回避・接触回避の実現や、敷地面積あたりの収容可能人数の管理などの必要性を受け、デジタル化のニーズは高まっている。今回の提携に先立ち、9月から日本テーマパーク開発が運営する「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」がアソビューの「日時指定電子チケット」「レジャークラウドアナリティクス」を導入。デジタルシフト社と共同で入場チケットの電子化を推進し、チケットの電子化率は昨年対比3倍以上の13.4%となった。

また、アソビューが2021年5月に実施した、遊びやレジャーの予約サービス「アソビュー!」の親子ユーザーを対象にした調査によると、「新型コロナウイルス感染拡大の影響による余暇の過ごし方の変更が、子どもに負荷やストレスを与えている」と78.1%が回答。子どもたちの楽しみの選択肢を守るために、レジャー施設における安心・安全の確保や、持続的な運営を見据えた経営判断が急務となっている。