天地人 宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理システムを提供開始
宇宙ベンチャーの天地人(東京都港区)は2023年4月6日、自治体関係者・水道事業者向けに、宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」の提供を開始したと発表した。また、併せて、福島市水道局が同システムを国内で初採用したことも発表した。
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、地球観測衛星が観測したデータ(宇宙ビッグデータ)と、水道事業者が保有する水道管路情報や漏水履歴、オープンデータなどの様々な情報を組み合わせてAIで解析することで、約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価し、確認・管理できるシステム。高リスク箇所で高い漏水発見率が示されることが特徴で、水道管管路情報の取り込みや地図機能・印刷機能など基本的なGIS機能も備えている。水道事業における有収率向上策として、水道維持管理業務で日常的、継続的に使うことで、リスク評価の信頼性も進化する。
同社が2022年度に行った内閣府との実証実験や自治体へのヒアリングによると、同システムの導入により、点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減できることがわかったという。
「天地人コンパス 宇宙水道局」の画面イメージ