パナソニック 純水素型燃料電池99台活用した実証施設を稼働

パナソニックは、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電で事業活動で消費するエネルギーを100％再生可能エネルギーで賄う「RE100ソリューション」実証施設「H2 KIBOU FIELD」を稼働した。2022年4月15日に発表した。本格的に水素を活用する工場のRE100化は世界初の試みとなる。

滋賀県草津市で稼働した「H2 KIBOU FIELD」は、5kW純水素型燃料電池99台（495kW）と太陽電池（約570kW）を組み合わせた自家発電設備、余剰電力を蓄えるリチウムイオン蓄電池（約1.1 MWh）を備えた大規模な実証施設。ここで発電した電力で草津の拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を賄う。同時に、3電池連携による最適な電力需給運用に関する技術開発、検証を行う。

自社の工場での実証を通じて、純水素型燃料電池の運用を含めたエネルギーマネジメントに関するノウハウ・データの蓄積と実績構築を進めていく。将来は自家発電により事業活動に必要な再エネ電力を賄う「RE100ソリューション」の事業化を目指す考えだ。