西松建設 「きくらげコンテナ栽培パッケージ」のレンタル事業を開始
西松建設は2023年4月27日、手軽にきくらげを栽培できる「きくらげコンテナ栽培パッケージ」を開発し、レンタル事業を開始したと発表した。年間を通して栽培が可能で、環境や気象条件に左右されず、日常の作業時間は少なく兼業で運営できることが特徴で、道の駅などの施設運営事業者や農業関連事業者に提供し、地域経済の活性化と雇用の創出を目指していく。
栽培パッケージは、西松建設の開発した環境監視クラウドシステム「OKIPPAGreen」を活用し、日本きくらげ(東京都中央区)との共同実証を経て開発した。温度、湿度、CO2 を一元的に管理し、リアルタイムで情報収集や分析が可能。遠隔操作による自動配水設備や空調機の温度設定が可能で、作業の効率化や品質の向上を図っている。
すでに、道の駅丹後王国を運営する丹後王国ブルワリー(京都府京丹後市)などで合計5台の利用が始まっており、2030年には100台を導入する計画。今後は、さらなる設備の省エネ化を図り、モニタリングと遠隔操作の技術を向上させていく。
収穫前のコンテナ内の様子