AIで老人ホーム入居者の未知のリスクを予想 Leographがシステム開発

Leograph(東京都新宿区)は2022年12月6日、AIで老人ホーム等入居高齢者の未知のリスクを予測する入居者管理システム「ADLearning」を開発したと発表した。介護スタッフが日常的に記録する入居者情報を管理し、疾病や怪我のリスクを予想する。大阪・兵庫に10施設の有料老人ホームを構える企業、ヒューマニティーの支援のもと同システムを開発、同社施設に提供した。

ADLearningは老人ホーム入居者管理システムにリスクタグ生成AIを導入。業務システムとして活用できるだけでなく、入居者情報(バイタル、管理日誌、日次チェック事項など)や健康診断データを学習し、入居者ごとに虚弱体質、肥満、骨折、結核、水分不足などのリスク度を表示する機能を搭載している。 

老人ホーム等ではこれまで、ベテランスタッフの気づきやマニュアルを考慮し、高齢者の日常生活のサポートをしてきた。ADLearningを活用すれば、リスクタグをもとに介護チームは同時に情報共有し、入居者のQOL向上を目的とした取り組みをすることができる。また、AIは類似のリスクがありそうな入居者を自動で判別することもできる。

Leographは今後、システムの改善・追加開発を行い、幅広い介護事業者にシステムを提供していく方針。

高齢者_ウェルネスイメージ