三菱商事、千代田化工など 水素サプライチェーン構築へ覚書を締結

三菱商事は、オランダ王国のロッテルダム港湾公社(POR)、クレーターミナル、および千代田化工建設と、千代田化工の水素貯蔵・輸送技術を活用したロッテルダム港への水素輸入による国際間サプライチェーン構築に関する共同調査を実施することに合意し、4社間で覚書を締結した。2021年7月30日に発表した。

千代田化工の水素貯蔵・輸送技術(SPERA水素)は、2020年12月にブルネイ・ダルサラーム国と日本を結ぶ初の「国際間水素サプライチェーン実証」を完了している。覚書を締結した各社は、同技術の導入・関連する事業機会に高い関心を持っており、協議を重ねてきた。

覚書に基づき、三菱商事は水素サプライチェーン事業の構築にあたって商務面を主導する。欧州の長期CO2排出量削減、エネルギー・トランジションに向けた取り組み推進を通じて、地球環境の保全・持続可能な社会に貢献していく考えだ。