三菱自、国交省、川崎市 EVによる災害時の電力確保で実証訓練を実施

三菱自動車工業と、その子会社の東日本三菱自動車販売は、2021年11月26日、国土交通省、神奈川県川崎市と合同で、電気自動車(EV)による電気供給の実証訓練を実施した。落雷による停電を想定したものだ。

三菱自動車はすでに150以上の自治体と、災害により停電が発生した地域にEVを貸し出す災害時協力協定を締結している。国交省は2021年度から開始した「避難所等における電気自動車等を活用した電力供給支援事業」において、避難所などへの電動車の派遣実証を計画していることから、2020年11月に協定を結んだ川崎市と実証訓練を実施した。

訓練のシナリオは、「落雷により川崎市内数か所で停電が発生し、福祉機器への充電が必要な施設に三菱自動車製の電動車を届ける」というもの。プラグインハイブリッドEV「エクリプス クロス(PHEVモデル)」を川崎市総合リハビリテーション推進センターに届け、同施設の職員に貸し渡す際に給電方法を説明するなどのデモンストレーションを実施した。最大1500Wの給電が可能なAC100V電源から、実際に電動ベッドや電気ストーブなどに給電し、正常に動作することを確認した。

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