東京建物と ELEVANDIの日本法人が連携協定を締結

東京建物株式会社とElevandi Japan株式会社(東京都中央区)は2023年10月27日、国際金融都市東京におけるフィンテック・コミュニティ形成の推進に関する連携協定を締結した。東京建物とエレバンディ ジャパンは、今回の連携協定締結を機に、高度金融人材の集積に向けた具体的取り組みを進める方針だ。

まず、東京建物が市街地再開発組合の一員として参画している、永代通り沿いの「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」における高度金融人材サポート施設の整備を共同で実施する。永代通り沿いのこのエリアは金融関連の企業のオフィスが集積する大手町と兜町をつないでいる。

ここはまた、高度金融人材サポート施設や日本橋川沿いの連続的な水辺空間、歩行者ネットワークの整備を通じて、国際競争力の強化を行うものとして国家戦略特区の指定を受けている。高度金融人材サポート施設は、金融業界で働く多様かつ国際的な高度人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、さまざまなビジネスシーンで快適に利用・滞在できる施設の整備を計画している。そこで、この施設におけるフィンテック・コミュニティの形成を中心に、東京建物とエレバンディジャパンが相互に協力する。両社の強みを生かして国際金融都市東京における高度金融人材の集積を促進することを目指す。 

ELEVANDIは、シンガポール金融管理局 (MAS) から独立して設立された非営利会社。2016年からMASは世界最大のフィンテックイベントであるシンガポールフィンテックフェスティバル(Singapore FinTech Festival、SFF) を主催してきた。2021年、MASのSFF主催チームがスピンオフし、SFFのようなイベントやさまざまなステークホルダーとの協業のためのプラットフォームの運営を通じて、シンガポールのみならず世界的なフィンテック・エコシステムを形成することを目的としてELEVANDIが設立された。エレバンディ ジャパンは、SFFの運営などを通じフィンテック・コミュニティの形成を担うELEVANDI LIMITEDの日本法人。 

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