さくらインターネット 国内完結型の生成AIサービスを開始
さくらインターネットは2025年10月30日、情報処理などが国内で完結する生成AI業務支援サービス「さくらのAIソリューション」の提供を開始した。生成AI向けクラウドサービス「高火力」上で、基盤モデルと業務アプリケーションを組み合わせた生成AIパッケージとして提供し、開発から運用まで一気通貫で支援する。
同サービスは、生成AIの利用環境整備やセキュリティ確保といった企業・自治体が抱える課題に対応。さくらインターネットが運営する日本国内のデータセンターに整備された専有GPU環境により高いセキュリティ性を確保した。また、料金体系として、予算が立てやすい月額固定制を採用した。顧客の要望に応じてコンサルティング、システム開発、導入支援、検証(PoC)、運用サポートまで総合的に支援する体制を整えた。
社内チャット構築・支援パッケージ、プログラム開発支援パッケージ、文字認識・文字起こしパッケージなどを11月~2026年初頭にかけて提供開始予定だ。さらに各種パッケージは順次、追加していく。
生成AIの活用が多様な分野に広がっているが、企業や自治体における利用では、環境整備やセキュリティ確保の面で依然として課題が残っている。同社は国内データセンターでのデータ処理による安全性と、固定料金制による予算管理のしやすさを訴求し、生成AIの業務活用を促進する。今後も「さくらのAI」を中心に、国内における生成AI関連技術の発展や新たなユースケースの創出を促進し、持続可能な生成AI市場の成長に寄与していく方針だ。