国交省 Project PLATEAU 2024年度のプロジェクトを発表

国土交通省は、2024年5月9日、2024年度に実施するProject PLATEAUについて発表した。Project PLATEAUは2020年度のスタート以降、全国で官民による3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を進めてきたが、2024年度も、3D都市モデルを活用した社会変革やサービス創出の実現を目指した取組を進めていく。

具体的には、データカバレッジの拡大、ユースケースの開発・社会実装、3D都市モデルを活用するコミュニティの形成、オープン・イノベーション創出、3D都市モデルの整備・活用に係るエコシステムの構築などのテーマのもと、約30件のプロジェクトを採択した。約60の自治体が参画する予定だ。国土交通省都市局の事業のほか、内閣府が推進する「SBIR(中小企業技術革新制度)」、「BRIDGE(研究開発と Society 5.0 との橋渡しプログラム)」を活用し、社会実装とイノベーション創出/研究開発の両面から事業を推進する。

ユースケースの開発では、2024年4月現在16件のテーマが進んでおり、その中には国際航業とPacific Spatial Solutionsによる「公園管理DXシステムの社会実装」、ゼンリン、ブログウォッチャーによる「高精度観光動態分析システムの社会実装 」などがある。自治体のプロジェクトでも、3D都市モデルを利用した災害リスク可視化や太陽光発電ポテンシャル分析、マインクラフトワールドデータ作成とコンテスト開催など、様々な事業が計画されている。

2023年度のProject PLATEAUの成果としては、まず43件のプロジェクトが実施され、120の企業・団体が参加した。また防災・防犯、都市計画・まちづくりを中心に70件のユースケースが開発された。オープンデータについては2023年度末までに196都市(市町村)で整備済みで、これは2024年度末には約250都市となる見込みだ。

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