KPMGコンサルティング 国内スタートアップのESG活動調査結果を発表

KPMGコンサルティング(東京都千代田区)は2023年9月5日、国内のスタートアップ企業とスタートアップ企業へ投資を行う投資企業における、ESG活動への認識や活動実態、課題感についての調査結果をまとめたレポート「国内スタートアップシーン ESG活動調査 日本流スタートアップの飛躍に向けて」を発表した。

調査結果によると、「ESG活動の認識」においては、スタートアップ、投資企業ともに、ESG活動とは「自社の活動を通じてE(環境)やS(社会)、G(ガバナンス)の観点の社会課題の解決や、社会的インパクトの創出を果たす」ことであるとの認識が最多となった(スタートアップ89%、投資企業74%)。また、「ESG活動は重要である」と回答したスタートアップは79%、投資企業は95%にのぼり、短期間で大きな成長を目指すスタートアップと、リスクを取りながらスタートアップへ投資する投資企業のそれぞれが、経済面と連動して社会的インパクト創出へ挑戦することを重視する姿が明らかになった。

「ESG活動の実態」においては、実際にESG活動を実施または検討していると回答したスタートアップは77%、投資企業は84%だったが、双方とも社内におけるESG活動の浸透度は高くなかった(浸透度が50%以上と回答した割合は半数未満)。「ESG活動への課題感」においては、スタートアップと投資企業で共通して挙げられた外部環境関連の課題は第1位から第3位まで同順となり、1・2位は「スタートアップシーンのESG活動(ESG投資)を支援する制度/ガイダンスが不十分」、3位は「スタートアップシーンのESG活動(ESG投資)を支持する消費者が少ない」だった。

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