コマツ 国交省の宇宙無人建設技術開発でデジタルツインが選定

コマツは、国土交通省の「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」の公募に応募し、「無人建設(自動化・遠隔化)に係る技術」の実施対象の1つとして「月面建設機械のデジタルツイン技術構築」が選定されたことを、2021年11月18日に発表した。「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」は、国交省が「宇宙開発利用加速化戦略プログラム」の一環として、2021年7月に決定したプロジェクト。

月面開発の際、大勢の人間の作業員を送り込むのは困難だ。そこで、作業用機械の遠隔操作を実現するため、現場環境や実機を精度良くサイバー空間に再現する「デジタルツイン技術」が重要となる。今回の技術研究開発では、将来の月面建設機械の基盤技術である制度の高い「デジタルツイン技術」の構築可能性を検証する、フィージビリティスタディ(実現可能検証)を行う。具体的には、サイバー空間上に油圧ショベルを作成・動作させ、地球上の実機との挙動と比較することにより、シミュレータの精度を検証する。またサイバー空間を月面環境に設定し、シミュレータ上の車体挙動を確認することにより、月面建設機械の課題を抽出する。

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