Smart119、川崎市 救急隊の到着時間短縮へAI実証で連携

Smart119(千葉市)は、神奈川県川崎市と「AIを活用した救急隊の現場到着時間短縮に向けた実証実験に関する連携協定」を締結した。2022年6月15日に発表した。Smart119は、千葉大学発医療スタートアップ企業で、創業者は救急救命医。

同社は、住民からの119番通報を、消防司令センター、救急隊、医療機関の間でリアルタイムに共有することで、患者のたらい回しを防ぐとともに医療機関の迅速な受け入れをサポートする救急医療情報サービス「Smart119」を展開している。

救急車の現場到着時間を短縮する方策の1つとして、救急要請が集中しそうな地域を事前に予測し、その付近に予め救急隊を配置して救急出場を効率化する方法が検討されている。Smart119は、2021年12月の「川崎市PPPプラットフォーム意見交換会」(民間活用の枠組みによる対話の場)における検討事項説明を経て、この取り組みに関する協力企業に選定された。

協定に基づき、Smart119は川崎市の救急出動に関する過去のビッグデータを解析し、AIにより救急需要を予測する実証実験を川崎市内で6月~9月末に実施する。その後、そのAIを活用した救急需要予測を行い、精度を検証するほか、現在の川崎市における救急隊の配置場所等の評価を行う予定だ。

川崎市救急車