業務用冷凍食品、簡便性と味を追求 インバウンドで活況のホテルビュッフェ向け提案強化も

(※本記事は「食品新聞」に2024年7月29日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

ニチレイフーズの「究極の唐揚げ」
「究極の唐揚げ」(ニチレイフーズ)

業務用冷凍食品メーカーは、外食・ホテルなどの業態で深刻化する人手不足を背景に、オペレーションの軽減とおいしさの両立が求められている。加えて、提供現場で一連のコスト上昇が重荷になっており、単価アップに貢献できるかもポイント。業態別ではインバウンドで活況を呈するホテルビュッフェ向けの提案強化が目立つ。

外食、ホテルなどの業態は人手不足が深刻だ。とくにコロナ禍以降は調理従事者や店舗スタッフが他の業界に流出し、行動制限が緩和されてからも戻っていない。帝国データバンクによると、業種別の人手不足割合(24年4月)は正社員で2位「旅館・ホテル」、10位「飲食店」、非正社員で1位「飲食店」、2位「旅館・ホテル」となった。

また原材料価格や光熱費・人件費の高騰も進行。現場のコスト削減ではカバーし切れず、「オペレーションの軽減とおいしさの両立が強く求められている。なかでも付加価値が高く、メニューの単価アップにつながる商材へのニーズが強い」(有力メーカー)。

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