環境省、2030年度までに衣類廃棄量25%削減へアクションプラン策定
2026年3月24日、環境省は「サステナブルファッションの推進に向けたアクションプラン」を策定・公表した。大量生産・大量消費・大量廃棄が常態化してきたファッション産業に対し、政府として自治体・事業者・生活者を巻き込む具体的なロードマップを提示した。
繊維製品は、原材料の調達から製造・利用・廃棄にいたるまでの全工程において、温室効果ガスの排出、化学物質の使用、水資源の消費、そして合成繊維の場合はそれに由来するマイクロプラスチックの海洋流出など、広範な環境負荷をもたらしている。こうした課題を受け、政府は2024年6月に「繊維製品における資源循環ロードマップ」を策定。さらに2024年8月に閣議決定した第5次循環型社会形成推進基本計画では、「2030年度時点において、家庭から手放される衣料品のうち廃棄されるものを2020年度比で25%削減する」という数値目標を掲げていた。
今回のアクションプランは、その目標達成に向けた具体的な行動計画として、環境省環境再生・資源循環局が取りまとめたもの。経済産業省・消費者庁等の関係省庁とも連携して推進する。
アクションプランが示す削減目標は、2020年度に51.5万トンだった家庭からの衣類廃棄量を、2030年度までに約13万トン削減して約38.6万トンにする、というものだ。この13万トンは、以下3つの方向性で達成する。(1)全国どこでも分けて出せる(回収システムの整備)、(2)使えるものは譲る(リユースの拡大)、(3)使えるものは長く使う(稼働率向上・寿命延長)。これらを具現化するために、長く使えて資源を循環しやすく生産する、という製造者側の対応も必要となる。
国としては、目標を達成するための行政回収の効率化・高度化や、回収空白地域をなくすための民間回収の全国展開支援、新たな再資源化手法に関する調査・検討などの環境整備を進める。また、アクションプランでは自治体・事業者・生活者それぞれに対する「期待される行動」を示した。これらは義務ではないため、それぞれが望ましい行動をとるよう促す施策を進める。
