NTTデータ 産業界の脱炭素推進へESTAINIUM協会設立

NTTデータは非営利団体「ESTAINIUM協会」を14の関連企業・団体・学術機関とともに新たに設立したことを、2022年6月7日に発表した。協会に参画した14者は、シーメンス、メルク、ワイドミュラーといったグローバル企業、シュタインバイス財団研究所やシドニー工科大学のような団体・学術機関などだ。

この協会は産業界の脱炭素を目指すインフラをつくる組織だ。業界横断で企業・団体・学術機関のハブとなり、サプライチェーン上の企業間で温室効果ガス排出量データをセキュアにやりとりできるオープンな基盤を構築する。

ESTAINIUM協会では、企業間で情報交換するためのインフラ・機能を検討するInfrastructure、情報交換するための標準・ガイドラインを確立するStandards and Norms、CCUS関連の調査、ルール作りなどを行うCarbon Capture, Use, Storage & Compensation、という3つのワーキンググループによって活動を進める。

NTTデータは、3つのワーキンググループ全てに参画し、産業界の脱炭素に貢献する。ESTAINIUM協会における活動を通じて、海外の先進的研究事例や最新の政策・規制動向を把握し、日本およびアジアでのカーボントレーシング領域におけるルール作りの推進や、実サービス開発を加速させていく考えだ。