京都府 脱炭素化のための金融のしくみ作りで環境省モデル事例に選定

環境省は、2022年11月29日、2022年度のグリーンファイナンスモデル事例創出事業に、京都府の「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を選定したと発表した。

京都ゼロカーボン・フレームワークは、府内の中堅・中小事業者の脱炭素の取組を促進するとともに、金融機関のサステナブルファイナンスを推進することを目的としている。同フレームワークにおいて、金融機関は、共通の評価指標(KPI)、サステナビリティ・パフォーマンスターゲット(SPTs)を参照しながら、サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)融資を府内の企業に実行する。なおKPIは温室効果ガスの削減量となる。第三者検証は特定事業者制度に基づき、京都府が実施するが、自治体が第三者検証を行うこと、複数の金融機関を対象にした実施は今回が日本初の事例だ。京都府が第三者圏書を実施するため、中小企業の費用負担を抑制することが可能だという。

同事例について、環境省などが現在、各種原則・ガイドライン適合性の確認を進めている。環境省のグリーンファイナンスモデル事例創出事業は、国内における脱炭素化に向けた取組の加速を目指したもの。特に環境面においてモデルになり、各種ガイドラインに適合する事例を創出し、情報発信を行う。

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