ポケットマルシェ 生産者を介したふるさと納税サービスを開始
ポケットマルシェ(岩手県花巻市、月刊事業構想2020年8月号参照)は、2021年9月27日、ふるさと納税の寄附者と生産者が直接やり取りし、返礼品の出品を行うサービス「ポケマルふるさと納税」を開始した。
同社が運営するアプリ「ポケットマルシェ」は、生産者と消費者をつなぐ産直アプリだ。「ポケマルふるさと納税」では、自治体を介して寄附や返礼品の送付を行う従来のふるさと納税と比べ、生産量の少ない生産物や鮮魚など、供給が不安定な食材を扱いやすくなるという。寄附者と生産者が直接やり取りする仕組みであるため、発送までの日数も短縮できることから、賞味期限が短い食材でもふるさと納税のラインナップに加えられる。
生産者と寄附者が直接やり取りする仕組みであるため、自治体は返礼品に関する業務を減らせる。また、寄附者と生産者・地域が直接つながることで、生産地の関係人口を増やす効果もあるとポケットマルシェでは期待している。
「ポケマルふるさと納税」ではポイント制を採用しており、ふるさと納税額1000円ごとに300 ポイントが自治体からの返礼として付与される。サービスを開始した9月27日の時点で、20自治体、200の生産者が同サービスに参加。2022年度中に参加自治体を100に増やすことをポケットマルシェでは目標としている。