GINZAFARM プラットフォーム型農業ロボを発売
農業DX事業を展開するGINZAFARM(東京都中央区)は2023年1月5日、施設園芸向けのスマート農業ロボット「Dr.FARBOT(以下、FARBOT)」を発売すると発表した。搭載機構の付け替えによって一台で複数のタスクをこなせるプラットフォーム型ロボットで、第一弾として農薬散布スプレーヤ搭載のFARBOTを提供。搭載技術を順次増やし、農業DXへの貢献を目指す。
GINZAFARM(旧社名:銀座農園)は2007年創業。RFIDタグを活用したマルシェシステム「P-it」を展開するほか、2017年からスマート農業ロボットFARBOTの開発を開始した。
農薬散布スプレーヤは高さを上下に可変できる機構を採用、作物の成長に併せて散布範囲を変更できる。散布のON/OFFはリモートコントローラーで行え、離れた場所から操作を行うことで農薬被曝のリスクも低減できる。従来の手散布作業に比べて30%以上の作業時間短縮、20%の農薬使用量の低減が見込まれる。
今後はAIによる病害虫診断機能や、通信ネットワークを活用したリモートセンシング機構、データ取得および解析による最適防除診断システム、薬剤を使用しない防除技術などの技術を順次搭載する。
Dr.FARBOTテスト機による農薬散布状況