住友林業 グリーンインフラ実証実験を開始 万博に向け夢洲で

住友林業は「グリーンインフラの高度化に関する実証実験」を2021年10月18日から開始したと発表した。今回の実験は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が公募した「2025年大阪・関西万博の会場である夢洲での実証実験」で採択されている。

今回の実験では、気候変動による緑化用植物の被害を抑制する技術を実証する。特に、都市部のヒートアイランド現象や、ゲリラ豪雨による浸水などから緑化植物を守る方法を探る。具体的には、耐潮性・耐風性を持つ植物の選定と、雨水や冠水などの余剰水を効果的に利用するための植物の育成法を検証する。大阪湾にある人工島・夢洲で、耐潮性の期待できる14種類の植物を、雨水を貯められる貯水槽付き植栽トレイに植え、その効果を観察していく。

実証実験は、大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪)」が支援する。同チームの協力の下、万博開催の機運醸成と、未来社会を見据えたイノベーションの創出を目指す。

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