JR東日本スタートアップ、ECOMMITら 駅起点の資源循環モデル実証を開始
JR東日本スタートアップ、ECOMMIT、アトレ、ジェイアール東日本物流の4社は2026年4月9日、駅や駅ビルを起点とした資源循環モデルの実証実験を開始すると発表した。ECOMMITが提供する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を活用し、衣類や生活雑貨の回収・再流通を行うことで、地域における持続可能な資源循環モデルの構築を目指す。
循環型社会の実現は、環境問題のみならず、原材料高騰による物価上昇やごみ処理にかかる行政コストの増大といった社会課題の解決においても重要なテーマとなっている。しかし、生活動線上で気軽に利用できる回収拠点の不足や物流コストの高さ、再販売の場の確保といった構造的な課題が、循環の仕組みを広げる上での壁となってきた。同プロジェクトでは、JR東日本グループが持つ駅・商業施設という生活インフラと、ジェイアール東日本物流の物流ネットワークを組み合わせることで、回収から再販売・再流通までをつなぐ新たな資源循環モデルの構築を図る。
具体的には、4月20日からアトレ松戸、アトレ取手、プレイアトレ土浦の3施設に「PASSTO」の資源回収ボックスを設置し、買い物ついでに衣類やバッグ、雑貨などを手放せる環境を整える。4月29日にはJR松戸駅西口の駅前広場で大規模な不用品回収イベントも実施し、靴やキッチン用品など幅広い品目を受け付ける。回収品はECOMMITのサーキュラーセンターで専門スタッフが一点ずつ選別した後、5月23日にアトレ松戸で開催する再販売イベント「PASSTO Market」で地域の消費者に届ける。
今回の実証実験では、回収から再流通までを比較的短い距離の中で完結させることで、「沿線単位で循環が回る小さな循環圏」の形成が可能になるのではないかという仮説のもと検証を行う。今回は常磐線エリアでの実施で、今後は他沿線への展開も視野に入れている。将来的には、物流拠点において選別機能の一部を担うことによるさらなる効率化やコスト最適化も検討しており、地域や沿線単位で持続的に循環が機能する社会インフラの実装を目指していく。