Oishii Farm 次世代植物工場建設へ向け、200億円を資金調達

米国を拠点に、サステナブルな農業実現を目指して植物工場を展開するOishii Farm Corporation(米国ニュージャージー州)は2024年2月28日、シリーズBにおいて総額200億円の資金調達を実施したと発表した。同ラウンドでの出資元には、NTTや安川電機、脱炭素化支援機構、みずほ銀行を始めとする、植物工場の展開を加速する上で重要となる様々な領域の日本企業や、McWin Capital Partners、Bloom8 などの欧米のサステナビリティファンドが含まれている。

Oishii Farm社は、これまで技術的に実現困難とされていた、完全閉鎖型の植物工場における高品質ないちごの大規模生産に世界で初めて成功している。同社は今回の資金調達により、米国ニューヨーク近郊に建設中の世界で最もサステナブルな形の農業を実現する次世代植物工場の建設や、全米展開を加速させる予定。また、資本業務提携先企業との共同研究・開発を通じて、さらなる生産工程の自動化およびコスト削減を追求していく。

Oishii Farm は2016 年設立のスタートアップ。日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場で、世界の人々に日本最高品質の農作物を届けると同時に、日本初の技術で新たな世界産業を創出することに挑戦している。2022年6月には、アメリカ大手の高級スーパーマーケット「ホールフーズ」での販売がスタートしており、今後も工場を増設して供給量を増やすことで、さらなる地域拡大を目指している。

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