サカタのタネ　農業IoT向け格安SIMサービスを開始

サカタのタネは2023年7月4日、農業の現場で活用できる格安SIM販売サービス「サカタ モバイル」の提供を開始したと発表した。施設園芸向け環境制御システムを導入する農家に対し、安価かつ通信の安定性が高いネットワーク環境を提供する。

「サカタ モバイル」のプランは1GB、5GB、10GB、20GBの4通りで、目的や規模に合わせて使い分けられる。10GBの場合、ハウス５～６棟のモリタリング・制御の利用を想定している。農閑期等の通信が必要ない、あるいは少なくてよい場合は回線維持費のみに変更することでコストを抑えることも可能。

サカタのタネは2018年からアルスプラウト社の低コスト環境制御システム「アルスプラウト」を取り扱っている。環境制御システムでは遠隔操作などを行う際はネットワーク環境が必要で、農家はそれぞれSIMサービスを選び契約する。ただ環境制御の特性上、動作の不具合がネットワークに起因することもあり、農家からは「どのSIMサービスを選べば正常にシステムが動作するかわからない」といった声が寄せられていたという。「サカタ モバイル」はアルスプラウトでの動作を確認済みで、不具合発生時にもサカタのタネでネットワークの状況が把握できるため、導入利便性の向上とスムーズなサポートが実現する見込み。

「サカタ モバイル」