TechMagic キユーピーとサラダ盛り付けロボットの実証実験を実施

調理ロボットを製造・販売するTechMagic(東京都江東区)は2023年9月19日、キユーピーの社員食堂にて、サラダの具材を計量し、盛り付けまでの一連の動作を自動化する「サラダ盛り付けロボット:S-Robo」の実証実験を行ったと発表した。両社は資本業務提携を結んでおり、最先端技術等の活用とプロジェクトを通じた人材の交流を通じ、2030年に向けて未来型食品工場の早期具現化を目指している。 

「サラダ盛り付けロボット:S-Robo」は、トッピングの計量・供給の自動化を実現したロボット。レタスチップやチキン、豆、コーン、ナッツ、チーズといった何種類もの不定形なトッピングをサラダ調理ロボットが自動で計量し、ロボットアームがサラダボウルを運び、その具材を受け取り、ベルトコンベア上を流れるサラダボウルをスタッフが受け取るまでの一連の動作を自動化した。形状や粘度が異なる食材の計量は本来難しいとされているが、食材の特性(粘度やサイズなど)に合わせて計量動作と計量用部品の形状を繰り返し検証し、実験を行ってきた。 

今回の実証実験は、「サラダ盛り付けロボット」を実際の環境下で稼働させ、工程確認や課題を浮き彫りにさせることを目的にしており、キユーピーの社員に1日上限100食で2種類のサラダを提供した。将来的にはTechMagicが、サラダ専門店などへのサラダロボットの導入や、トッピングの計量技術を工場での原料の秤量作業に活用できないかなどの検討材料にしていく。

TechMagicは、「テクノロジーによる持続可能な食インフラ社会を実現する」ことをビジョンとして、2018年2月に設立。2023年6月にキユーピーと資本業務提携している(関連記事)。

Techmagic0920

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら