岸田首相 所信表明で地方創生「デジタル田園都市国家」に言及

岸田文雄内閣総理大臣は、2021年10月8日、国会の開会にあたり所信表明演説を行った。新型コロナ対応、新しい資本主義の実現、外交・安全保障の3つの政策について方針を語った。

新しい資本主義を実現するための車の両輪として、成長戦略と分配戦略を挙げ、成長戦略の4つの柱の1つに「デジタル田園都市国家構想」であるとした。これは、地方活性化の一環で、地方からデジタルの実装を進め都市との差を縮めていくものであるという。「5Gや半導体、データセンターなど、デジタルインフラの整備を進める」と話した。

科学技術立国の実現も、引き続き成長戦略の柱とされた。年度内に設置する10兆円規模の大学ファンドで世界最高水準の研究大学を形成するとともに、先端科学技術の研究開発に大胆に投資するという。スタートアップの支援は継続し、クリーンエネルギー戦略の策定・推進も行う。

加えて、働き方によらないセーフティネットの確保、正社員・非正規・フリーランスなどの働きからに影響を受けない中立的な社会保障や税制の整備にも取り組むとした。

Kishida2110