横河電機とNTTドコモ プラントの自律制御実現へ実証実験に合意

横河電機(月刊事業構想2020年11月号参照)とNTTドコモは、5Gとクラウド、AIなどを活用し、化学プラントのシステムをリモート制御する共同実証実験を行うことに合意した。2021年4月14日に発表した。

実証実験では、クラウド上に横河電機が開発した制御AIを設置し、プロセス装置の1つである「三段水槽」の制御装置に、5Gの通信モジュールを備えることで、水槽の水位のリモート制御を行う。これにより、化学薬品や石油などの流体を扱う製造業の企業が持つ既存のシステムを変えることなく、容易に最新のAIを備えた5G対応の自律制御装置を利用できるようになる。2021年度内にクラウド上から、横河電機の制御AIを用いて「三段水槽」の水位をリモートで制御するデモ環境を構築し、LTEと5Gで通信性能の比較・評価などを行う予定。

両社は、将来的なプラントの自律制御の実現を視野に、技術面の検証・最適化に向けて、協力していく考えだ。

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