JR東日本 ウェブ会議ができる新幹線車両の実証実験を実施

東日本旅客鉄道(JR東)は、座席でウェブ会議や携帯電話などでの通話が可能な「リモートワーク推奨車両」を1両設定する実証実験を開始すると、2021年1月26日に発表した。実験の期間は2月1日から12日までと、15日~26日まで。東北新幹線の一部の車両で実施する。これまで新幹線の座席では携帯電話などによる通話は禁じられており、移動時間中はリモートでの商談や会議はできなかった。

実験の際に、対象となった新幹線内で会議や通話の必要がある人は、乗車後に「リモートワーク推奨車両」に移動する。この車両には座席指定はなく、B・D席以外の空いている座席を利用することになる。満席の場合は利用できない。実証実験のため、車両利用者へのアンケート調査を実施する。アンケートに協力した人には、JR東日本の運営するシェアオフィス「STATION BOOTH」の無料利用チケットを贈る。

実証実験には、JR東のほか、4社が参加する。KDDIはWi-Fiルーター、Think Labはメガネ型ウェアラブルデバイス、ヤマハはスピーチプライバシーシステム、富士フイルムはアルコール除菌シートを提供する。リモートワーク推奨車両では、これらを無料で使用できる。

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