車いすユーザーと二足歩行者が逆転「バリアフルレストラン」提供

共生社会実現に取り組む「チーム誰とも」(主幹:日本ケアフィット教育機構)は、車いすユーザーと二足歩行者が逆転した架空の世界を体験するプログラム「バリアフルレストラン」を各自治体や企業向けに提供開始した。2021年1月22日に発表した。

「バリアフルレストラン」は、車いすユーザーが多数派という架空世界を体験し、社会が作り出す障害とは何か、「当たり前」を問いかける体験プログラム。レストラン内は、車いすユーザーに最適化された低い天井やテーブルなどを用意してあり、参加者は「二足歩行者」というマイノリティとしてサービスを受けることになる。

「チーム誰とも」では、まずは1月30日に二子玉川で開催される「令和3年度共生社会ホストタウンサミットin多摩川」にあわせてバリアフルレストランを実施することを皮切りに、他拠点での展開を目指している。

レストランでの体験やしかけは、車いすYouTuber寺田ユースケ氏らの協力のもと、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターの星加良司准教授らと共同開発した。2020年2月に実施した3日間のプレイベントでは、官公庁や企業約100団体、約150人が同レストランを体験している。

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