損保ジャパン、メインマーク、パスコ 防減災サービスの共創開始

損保ジャパン(月刊事業構想2021年2月号参照)とメインマーク・ストラクチュアル・コンサルティング (メインマークSC)、パスコは、台風や豪雨などの自然災害においてICTセンシング技術を活用した防災・減災に関連する保険商品やサービスの創出に共同で取り組むことに合意した。2020年1月5日に発表した。

損保ジャパンは、自然災害に備えた保険商品の開発や提供をしている。災害発生時の復旧のための補償に加えて、ICTと連携することで災害発生前にインフラ損害などを予測し、事前対策を講じるリスクマネジメントや、事業の安定的な継続などの支援に取り組んでいる。

一方、メインマークSCは微振動と強振動のセンシングを通して自然災害に対する構造物の状態変化を検知する技術や実況を定量的に評価する技術を持つ。パスコは人工衛星、航空機、計測車両、船舶などを複合的に活用して、自治体のハザードマップ作製やインフラの点検、発災時の迅速な被災状況の収集・解析、これらの技術を活用したソリューションを提供している。

3社での共創の第一弾は、台風や豪雨発生時にインフラ(のり面、急斜面、端梁等)の損害や予兆をICT防災センシング技術の活用により、遠隔管理や状況把握、防災・減災に役立てる保険商品やサービス開発の検討を開始している。

今後、3社はそれぞれの持つ強み、知見、経験に基づき、産学官連携のうえ、自治体などとの実証実験や共同研究なども踏まえ、自然災害に備えた保険商品やサービスの開発に取り組んでいく考えだ。

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