小田急電鉄 MaaSアプリでオンデマンド交通の実証運行開始

小田急電鉄は、東京都町田市の山崎町周辺で、オンデマンド交通「E-バス」を実証運行する。郊外住宅エリアにおけるオンデマンド交通の需要や、対象地域内の各種施設と連携したクーポンなどのインセンティブを活用し「E-バス」のオフピーク利用促進効果の検証を行う。2020年11月10日に発表した。実証期間は2020年11月16日から12月25日まで。

「E-バス」は、対象エリア内に設ける19カ所の「乗降地点(ミーティングポイント)」の間の移動を提供するオンデマンド交通サービス。実証運行中、小田急電鉄が提供するMaaSアプリ「EMot」から「E-バス」の配車リクエストが行える。「EMot」の経路検索機能では、「E-バス」と路線バスや鉄道を乗り継ぐ経路検索も可能になる。

また、実証運行中に、対象地域内の各種施設と連携し、「E-バス」のオフピーク時間帯の利用者へ商業施設の割引券を提供することで、混雑の分散を図る。実証実験に伴う周辺施設と連携したオフピーク利用インセンティブの付与効果の検証は、経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」の「先進パイロット地域」における取り組みとして選定されている。

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