IT農業サービス「paditch」の笑農和 1億円を資金調達

スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の開発、運営を手がける笑農和は、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資による1億円の資金調達を実施した。2020年11月11日に発表した。引受先は、Monozukuri Ventures、三井住友海上キャピタル、スカイランドベンチャーズなど。累計資金調達額は1.7億円となった。

「paditch」は、農作業工程で最も時間と労力を使う水管理工程を遠隔操作、自動制御化し、スマートフォンで水門や給水栓の開閉を操作できるようにしたシステム。水位や水温に合わせて自動開閉したり、タイマー設定して自動開閉することもできるため、導入により水管理の労力が80%削減したという実証結果も得られている。また、豪雨時や、夏場の高温時に人がリスクを冒して水門・給水栓の調整をしに行く必要がないため、農作業事故の防止にもつながっている。

今回の資金調達により、従来のサービス「paditch gate02+」のデータを活用した栽培営農指導の強化や、遠隔で田んぼダム化可能な排水バルブ「paditch drain 01」の開発を行い、水管理を中心に稲の収量、品質アップに貢献していく考えだ。

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