農水省、経産省 木質バイオマス発電の産業化へ報告書を発表

農林水産省と経済産業省は、林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会の報告書をまとめ、2020年10月16日に発表した。両省では、2020年7月に官民連携の研究会を設置し、3回の検討を実施した。

研究会では、木質バイオマス燃料の供給元としての森林の持続可能性の確保と、木質バイオマス発電の発電事業としての自立を両立させる方策を議論した。そして、森林資源の早生樹・広葉樹の活用を含む持続的活用や、木質バイオマス熱利用の推進、木質バイオマス燃料の品質安定化と加工・流通・利用の在り方・実態把握、既存の木材利用との競合に係る懸念払拭について、今後の取組をまとめた。

例えば、燃料用途に有望な広葉樹・早生樹の特定と生産方法の検討や、その加工システムなどの検証を実施すること、熱利用・熱電併給の普及のため、まちづくり計画や地方創生、地域循環共生圏を所管する関係省庁と連携することなどを提案している。両省は同報告書をもとに、木質バイオマス発電産業化のための施策を推進していく。

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