九大 伊都キャンパスにIoTイノベーションを創出する連携拠点を設立

セキュアサイクル(福岡県北九州市)、住友商事九州、イノベーションプラス(東京都港区)は、IoTシステムに関する新たしい形の産学連携を目指す拠点「IOT INNOVATION Base」を2020年10月1日、九州大学・伊都キャンパス内に設立した。2020年10月14日に発表した。

オブザーバーとして、IoTに関する研究を幅広く実施している九州大学大学院システム情報科学研究院教授の荒川豊氏を迎え、同氏が主催するヒューマノフィリックシステム研究室との連携をスタートする。この取り組みは、技術の変化が早いIoTシステムの領域における新しい産学連携の形として、企業側がキャンパス内に拠点を設け、大学内の技術シーズや人材を発掘、活用するものだ。

拠点である「IOT INNOVATION Base」では、企業によって持ち込まれる実社会の課題に対して、大学生、大学院生の研究成果を活用できないか、共同研究につながらないかを検討する。同時に、学生がキャンパス内で企業インターンシップに参加する機会を生み出し、研究と実業経験(OJT)の両立にも寄与する。

企業と大学研究者、大学生、大学院生の力を融合し、社会に役立つIoTサービスをいち早く展開する。産学の人材交流が活発になることで、社会人博士の育成や大学発ベンチャーの助走へ繋げていきたい考えだ。

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