パナソニック 自社チーム活用しスポーツビジネスに本格参入

パナソニックは、2020年10月1日付でスポーツマネジメント推進室を専任組織としてコーポレート直轄下に設立し、企業スポーツの運営を強化すると発表した。自社で保有するスポーツチームを持続可能な事業とすることを目指す。中長期視点でスポーツマネジメントに関連する事業の拡大を目指していく。

パナソニックはプロサッカーチームのガンバ大阪、バレーボール、ラグビーなどのスポーツチームの運営に関わってきた。新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響で様々なスポーツイベントが中止されたが、2020年7月からサッカー(Jリーグ)が再開し、秋以降はバレーボール(Vリーグ)やラグビー(トップリーグ)のシーズン開幕を控えている。

パナソニックではこれまで、ガンバ大阪と連携したデジタルマーケティングなどは実施してきたが、バレーボールやラグビーなど企業スポーツでは運営型事業を展開できてこなかったという。今回の組織発足により、新リーグ発足を控えるバレーボールとラグビーの運営型事業を強化する。同時に、それに付随するコンテンツ・サービス型の事業展開を計画する。

具体的な施策としては、まずバレーボールでは新たにファンクラブを設立し、Webサイトでの興行チケット販売やグッズ販売も強化していく。ラグビーでも同様の取り組みに加えて、2021年8月に埼玉県熊谷市に新たな拠点を設置し活動を強化する。さらに、各チームのウェブサイトを見直し、パナソニックスポーツ総合サイトを新たに開設。選手同士のコラボレーションによる情報発信など、ファンがより楽めるコンテンツを提供する。

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