REVIC 観光産業化ファンドが遠野ふるさと商社に投資

地域経済活性化支援機構(REVIC)は、観光産業化投資基盤を無限責任組合員とする「観光遺産産業化ファンド」が、遠野ふるさと商社(岩手県遠野市)への投資を実行したと2020年9月4日に発表した。同ファンドの投資案件は今回が第1号となる。

遠野ふるさと商社は、岩手県遠野市の観光・物産を軸とした経済活性化の実現に向けて2020年に設立された。前身は一般社団法人遠野ふるさと公社で、地域の観光施設運営事業や地域商社事業を承継している。
遠野市の観光集客の目玉である道の駅「遠野風の丘」の指定管理者であるほか、市の民俗文化を後世に伝
える地域歴史博物館「伝承園」の施設運営や、六次化産業商品の企画・開発・販売を行う。

今後は、国内でも生産量が多いホップや、「暮坪かぶ」などの地域産品を使い、道の駅の集客力をさらに強化したり、地域の民俗文化を体験できる観光コンテンツを開発し、新たな観光収益モデルを構築することなどを計画している。

今回の投資に合わせて、遠野ふるさと商社は岩手銀行と特定専門家派遣契約を締結し、地域商社としての経営基盤を強化する。具体的には、将来の経営者候補人材へ、同機構の観光地域経営のノウハウを移転していく。

遠野市.jpg