加古川市、サイボウズ 10万円給付申請を独自フォームで

加古川市では、郵送する用紙に固有の照会番号を記載し、申請書に印字するデータをシステムに反映する独自フォームを構築することで、迅速な給付と市役所職員の事務作業の負担軽減を目指した。フォームは市役所職員が数日で作ったもので、kintoneのセキュリティ機能を利用することで安全性を担保した。加古川市の試算では、11万世帯がこのフォームから申請した場合、書類の返送による申請と比較して事務処理時間が5分の1に削減されるとしている。

条件を満たす国内居住者に10万円を支給する特別定額給付金は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて給付手続きが進んでいるところだ。各自治体が、マイナンバーカードを利用したオンライン申請と郵送申請で給付を受け付けている。このうちオンライン申請では、申請内容が正しいかのチェックを自治体側が実施するため、自治体が作成した書類を返送する郵送方式に比べると、手間と時間がかかっている。