クラシル コロナ感染拡大が消費者の食ニーズに影響

レシピサイト「クラシル」を運営するdely(東京都品川区、月刊事業構想2017年10月号参照)は、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う食需要と消費者行動の実態」調査を実施し、結果を2020年4月6日に発表した。

コロナウイルス感染拡大に伴う全国小・中・高等学校の臨時休校、外出の自粛に伴い、クラシルの利用者数は増加した。通常、日曜日に検索が増える朝食レシピは、平日の検索が増加している。これは、在宅ワークや休校などにより、朝の時間に余裕ができたこと、健康志向が強まっているためとdely出は見ている。1月の平均値と比較し、「朝食」全体の検索数は1.5倍に、安価でアレンジのしやすい「食パン」検索数は1.6倍になった。

3月に入ってからは、子ども向けの昼食レシピのニーズが急増した。クラシルの「お助けランチ」特集では「時短」や「丼」、「作り置き」カテゴリが人気を集めている。レンジで温めるだけの料理や、ご飯の上に具材をのせるだけなどの簡単に食べられるレシピにニーズがあることがわかった。

外食の自粛は、「夜ご飯」カテゴリの検索増につながり、1月平均の4倍になった。家飲みの需要も拡大し、おつまみのレシピ検索は昨年比で165%にもなっている。おつまみレシピを検索する人は複数のキーワードで複合検索する傾向があり、飲食店で提供される本格的なおつまみへの需要が高まっているようだ。

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