伝統菓子で伝える地域の文化 外間製菓所、那覇市長賞を受賞

那覇市が令和元年度 那覇の物産展事業として行った「那覇市長賞」にて、沖縄伝統の菓子を製造する外間製菓所(那覇市)の「こんぺん」が食品部門の優秀賞を受賞した。2020年3月3日に授賞式が行われた。

外間製菓所3代目の外間有里氏は、2017年に事業構想大学院大学を修了。事業承継者として、伝統菓子のブランディング、「モノ売りからコト売り」へといった構想を温めつつ、伝統菓子を通じて沖縄の文化を次世代に継承したいという思いでまちづくりなどの地域活性活動にも取り組んでいる。

今回の受賞を期に、関東圏での催事出店も果たし、「菓子を通して、沖縄の祝いの文化や魅力を伝えていきたい」と意気込む。

琉球王朝時代、祭事の際に王族や他国からの賓客が口にした高級菓子である琉球伝統菓子。一般に「ちんすこう」が有名だがそのほかにもさまざまな菓子が存在し、現在でも祝い事の際に出されたり、贈答品とされるなど、県民の暮らしに根づいている。

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