農水省 フードバンクへ情報配信 コロナによる食品ロス削減へ

農林水産省は、イベントの中止・延期や小学校・中学校の一斉臨時休業などによるフードロスを減らすため、食品関連事業者からのフードバンクへの寄附希望の情報を集約し、全国のフードバンクに対して一斉に発信する取り組みを始める。2020年3月4日に発表した。新型コロナウイルス感染症対策により発生すると考えられる未利用食品を活用する。

取組の対象となる食品は、新型コロナウイルス感染症対策に伴って発生する未利用食品に限定した。食品関連事業者は、フードバンクへの寄附を希望する食品の情報(食品名、数量、消費期限・賞味期限、保管場所、連絡先など)を農水省にメールで報告。農水省側で情報をとりまとめ、令和元年度フードバンク実態調査等により農水省がメールアドレスを把握している団体(約130団体)にメールで発信する。なお、フードバンクに発信する未利用食品情報の一覧は非公開としている。

フードバンクはリストを見て、寄附を受けたい未利用食品を持つ食品関連事業者に直接連絡をとり、受け渡し方法などを調整する。互いが合意すれば、食品の寄附を実施する。事業者は、寄附した旨を農水省に報告し、事業者が合意した場合には、寄附の実績が公表される。

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