三菱電機、SE4 ショベルカー遠隔操作による除雪の実証実験を実施

三菱電機とエスイーフォー(東京都台東区、以下SE4)は、2020年2月12日、岩手県滝沢市にて実機を用いた遠隔操作技術の実証実験を実施したと発表した。SE4が開発中のロボット遠隔操作技術を搭載したショベルカーを用いて、遠隔操作による除雪作業を試行した。

三菱電機のオープンイノベーションの推進を担当する未来イノベーションセンターと滝沢市のコミュニティスぺース「ビッグルーフ滝沢」が試験の会場提供などで協力した。SE4が、実際の作業環境を想定した屋外の現場で実機を稼働させるのは今回が初めて。

SE4の技術は、VR空間に生成した現場の様子から、ユーザーが作業領域を指示するなどの直感的な操作を可能としている。この判断・指示に基づき、ロボットが自律的にタスクを実行する。ユーザーがマニュアルモードで作業を実行したり、改善策をロボットへ教えて作業を継続させることもできる。開発にあたり、不確定要素の多い掘削作業に必要な柔軟性を持たせることを狙った。

高齢化の進行に伴い、降雪地では除雪作業がますます困難になっている。SE4と三菱電機は、ロボット遠隔操作技術を除雪作業に応用し、自治体が抱える社会的課題の解決を目指していく計画だ。

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