Zホールディングス、LINE 統合を正式に発表

Zホールディングス(旧ヤフー)とLINEは、2019年11月18日、経営統合に関する基本合意書を締結したことを発表した。2019年12月をめどに最終契約を締結し、2020年10月には経営統合を完了する計画だ。

両社の統合の目的について、川邊健太郎・Zホールディングス代表取締役社長CEOは、「日本・アジアから、世界をリードするAIテックカンパニーを目指すため」と話した。課題先進国である日本の様々な満たされていないニーズ、例えば人口減による人手不足や災害対策などに協力して取り組んでいきたいという。

また出澤剛・LINE代表取締役社長CEOは、「IT産業は、強い国はより強く、そうでない国はどんどん負けていくという、勝者総取りの性質があり、危機感を持っていた。合併してもGAFAと比べると桁違いに小さいが、AIというテーマに集中して競争に勝ちたい」と話した。

ヤフーとLINEは対等合併するが、統合存続会社のZホールディングスの下にヤフーとLINEを置く形をとる。Zホールディングスの株主は、Zホールディングスの親会社であるソフトバンクと、LINEの親会社である韓国NAVER社によるジョイントベンチャーが65%、一般株主が35%という比率になる見込み。また統合会社には代表取締役Co-CEOを2名置く体制をとる計画で、出澤剛氏が代表取締役Co-CEOに、川邊健太郎氏が代表取締役社長Co-CEOにそれぞれ就任する。ヤフーとLINEで重複する、ニュース配信や決済サービスなどについては、統合完了後に方針を発表する。

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