クリーニングチェーンと古着買取企業が戦略提携

ホワイト急便を展開する日本さわやかグループ(熊本市)と、ファッション古着の買取・販売企業のベクトル(岡山市)は、 2019年7月25日、買取における戦略的業務提携を締結した。衣類をクリーニングに出す際の、「ついで売り」の需要を取り込む。

熊本県内にある一部のホワイト急便店舗で、衣類やブランド品の買取受付を始める。ホワイト急便のスタッフが顧客の衣類を預かり、査定はベクトルのスタッフが行う。ホワイト急便は、買取商品の点数に応じてクリーニングのクーポンを発行することで、顧客満足度を高めることを狙う。さらに、買取を目的とした、新規顧客の来店も見込んでいる。

ホワイト急便の顧客の平均年齢は50~60代。ベクトルとしては、リサイクルショップに来店しない、比較的年齢の高い層と接点を持ちたい考えだ。ホワイト急便が運営しているクリーニングのルート便で商品を運べば、送料や新規出店のコストを抑制する効果もある。7月2~7日に熊本市内で実施した実証テストでは、買取45件、買取点数546点、衣類を持ち込んだ顧客の平均年齢は54歳で、クリーニングの際に不要な衣類を持ち込む「ついで売り」のニーズがあることが示されている。

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