電柱を5Gのインフラに モバイルキャリアと東電などが実証開始

東京電力パワーグリッド(東電PG)とKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークは、第5世代移動通信システム(5G)導入に向け、電柱などの電力インフラを利用して携帯電話基地局を設置・共用するための共同実証に取り組む。2019年3月19日に発表した。2019年度上期にも実証実験に入る。

5Gでは4Gに比べ、多くの基地局が必要になる(月刊事業構想2019年4月号参照)。基地局数の増加に伴い、設置場所の確保や、景観上の配慮などの課題が生じる。東電PGは、KDDIと協力して、電柱などの電力インフラを使って、基地局設備を携帯電話事業者間で共用するための検討を進めていた。準備が整ったことから、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークも参加し、実機を用いたシェアリングの実証を開始する。

実証実験では、電柱の上の基地局設置に関する資機材・機器配置、施工性、保守性やアンテナの共有による電波の干渉状況などを評価する予定だ。

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