産業観光まちづくり大賞を発表 鳥羽市の海女小屋など

全国産業観光推進協議会と公益社団法人日本観光振興協会は、第12回産業観光まちづくり大賞の受賞団体を決定した。2018年9月14日に発表した。産業観光まちづくり大賞は、産業遺産や、現在稼働している工場・工房などを活用した観光によるまちづくりを実践し、他の地域の模範となる優れた事例を表彰する制度で、2018年が12回目となる。

金賞は、兵吉屋(三重県鳥羽市)「海女小屋はちまんかまど」。経済産業大臣賞は梅守本店(奈良市)の 「感動寿司体験」。観光庁長官賞は、益子町観光協会(栃木県芳賀郡益子町)の「益子焼を使った取組」。銀賞は富士吉田市(山梨県富士吉田市)の「ハタオリマチの輝き」。特別賞は那覇市観光協会(那覇市)の「那覇まちま~い」が受賞した。応募案件は16件で、全国産業観光推進協議会と日本観光振興協会が設置した有識者による審査委員会が、対象とする産業遺産などの希少性、顧客に提供する際の編集方法などを評価の視点として審査を行った。

このうち、梅守本店では、楽しく寿司を握る体験を提供する梅守寿司学校を経営(下写真)。訪問者の95%が訪日外国人観光客で、奈良県のインバウンド観光に大きな影響を与えているという。地域との協働、社会問題の解決などにも視野を広げており、さらなる地域活性化が期待できるとして経済産業大臣賞を受賞した。

受賞者の表彰式は、「ツーリズムEXPO2018ジャパン」内の「全国産業観光フォーラム」の中で2018年9月21日に実施される。

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