大学発ベンチャー創出加速へ JSTが研究者とアントレプレナーを募集

科学技術振興機構(JST)は、大学が保有する優れた研究成果をいかし、成長力のあるベンチャー創出を促進するため、「研究者」と「EL(アントレプレナー候補者)」のチームに対して、起業に係る実践的な学びを支援する「社会還元加速プログラム(SCORE)」を実施する。

政府が2016年に閣議決定した新成長戦略「日本再興戦略2016」の中で、「ベンチャー創出力の強化」が重要施策に掲げられ、大学発ベンチャー創出に対する期待も年々高まっている。そのような中、JSTはイノベーションの創造を推進する国家機関として、大学・研究機関での研究成果を社会実装する取り組みを年々強化している。
 
 「社会還元加速プログラム(SCORE)」は2017年度より実施され、今年で2回目。研究者が事業化のすべてを担うのではなく、「研究者」と「EL(アントレプレナー候補者)」が二人三脚で双方の強みをいかしながら、大学・研究機関の研究成果をいかした新規事業・イノベーションを創出することを狙いとしている。
 
 本プログラムでは、研究成果をもとに、約半年かけて、最小限の機能に絞り込んだ試作物MVP(Minimum Viable Products)を作り、顧客へのヒアリングを行い、顧客の声をもとにビジネスプランをブラッシュアップ、ベンチャーキャピタル等に対してプレゼンテーションを行うところまでを範囲とする。優れたビジネスプランが生まれた場合、「大学発新産業創出プログラム(START)」に進み、より大きな資金的な支援が行われる場合もある。
 
 2018年度は15件程度の採択を予定しており、活動経費として年300万円が支援される。1次申請の〆切は6月5日(火)正午。詳細は、社会還元加速プログラム(SCORE)のホームページを参照

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5月21日に開催された説明会の様子。昨年度のプログラム参加者(下)が質問に応えた