アセントロボティクス 自動運転用AIの訓練用シミュレータを発表

 

アセントロボティクス(東京都渋谷区)は、自動運転用人工知能(AI)のための教育環境となるシミュレータ「ATLAS」のβ版をリリースしたと、2017年11月20日に発表した。

 

AIの学習には多種多様なデータが必要になるが、実データで全てをカバーできるとは限らない。ATLASは、VRヒューマンインターフェイスや、3Dシミュレーション環境、真相強化学習アルゴリズムを統合して開発したシミュレータベースのAI教育環境だ。リアルデータと、疑似データの両方を用いることで、AIの学習効率を向上する。

 

VRヒューマンインターフェイスを持つことから、シミュレーション環境内で人間が操作した軌跡を元にAIが学習できる。また、カメラや測距センサなど、シミュレーション環境内の様々なセンサに由来するデータを使ってAIを訓練することで、複数のセンサで実世界を認識するAIを開発することが可能になっている。

 

アセントロボティクスでは、2020年までに、人通りが多く狭い日本の道路環境に対応可能な、レベル4(ある環境下および条件下における、完全に自動化された車両)の完全自動運転を実現することを目標としている。

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